今回は、以前に書いた記事『蚊の幼虫ボウフラがウンチ(糞)する衝撃シーンの動画』で生花・挿し花に使用した植物について書いてみたいと思います。
タネを蒔いたり苗を植えた記憶もないのにワサワサと生えてきた白い花を咲かせる謎の植物。
ああ、あれか!?
野鳥がウンチした中に、種子が混じって自然と生えたきたいつものことか・・・(我が家ではよくある)
という感じで特に気にせず、いや逆に、綺麗な白い花(しかも良い香りがする(笑))が毎日咲くので喜んでいたんです。
それが実は・・・ひえ(´゚д゚`)!?・・・な花だったなんて・・・その時は知らず
はい、肝心の白い花が↓
綺麗ですよね?見た目だけじゃなく、良い香りもするんですよ。
しかも葉が日に日に増える(笑)茎もグングン伸びる(笑)、ものすごい繁殖力!生命力!
ちょっと怖くなるぐらい(汗)!?の旺盛な生命力にビビって正体を調べてみたら・・・
え━━(*゚д゚*)━━!?
ま、まさか・・・
ちょっと、いやかなり危険な植物かもしれませんよ・・・この白い花・・・
冷や汗たらり・・・。
うん、夏バテ&熱中症回避するレベルの恐怖で暑さも吹き飛びました。
白くて綺麗な花は、顔を近づけるとクンクン嗅いでしまうほど良い香りを放ち、ミツバチ以外にもアリなど様々な昆虫が集まってきています。
※この植物の花は朝咲いて夕方にはポトンッと枯れ落ちる一日花。その萎れた枯れ花にはカタツムリが群がって食べていました。
もうね、毎日毎日というほど咲いては枯れて咲いては枯れて、いやっほー!こんな綺麗な花を毎日眺められるなんてラッキーだね、なんて思っていました。
咲いては枯れ落ちて、翌日も再び咲いては枯れ落ちてを延々に繰り返すほどの生命力!なんじゃこりゃ、いずれ家屋も覆い尽くしてしまうんじゃない(;´A`)!?とビビるほどの成長力!
上の写真は花が枯れて落ちた花弁?皮?が残った状態で、ん?あれ?なんか根本の付近にトゲトゲが見えるよ・・・
花が落ちて残った薄皮を突き破ってトゲトゲが見える・・・なんかちょっと嫌な感じ・・・。手で掴んで引っこ抜いてみると、スルスルッと取り除けるのでした。
そして出てきたのは、上の写真のような球体?タマゴ型?のトゲトゲを備えた実。
生い茂った葉の裏側にはこのようなトゲトゲの実がた~くさん生っているんです。
これらが徐々に大きくなり、トゲも柔らかかったのが少しずつ固くなるんです。
これぐらいの状態ならトゲは柔らかくてフニャフニャ、それが次第に色が変色して枯葉色になってくるとトゲが固くなり、最終的にはパチッ!と弾けて・・・中から大量のタネが飛び散るのです。
これだけ白く綺麗で良い香りのする白い花、そして大量のタネ(種子)の実がなる植物、きっと有名なんだろうな、と調べたら・・・え?ちょっと怖い・・・。
この花(植物)、ケチョウセンアサガオ(別名アメリカチョウセンアサガオ)という有毒の植物なんですってよ奥さん・・・(;´A`)。
ああ、でもア●ンとか植物ってなんで他の植物と同じように土から栄養分をもらって成長するのに毒を持ったりするんだろう。ケチョウセンアサガオの近くで野菜とか育てたらどうなるんだろう・・・なんて怖いこと考えちゃったり・・・イカンイカン・・・絶対ダメ!
多くのアメリカ原住民が幻覚や通過儀礼の幻覚剤として利用した毒性の高い薬用植物
詳細が記載されたウィキペディアから引用してみましょう。
ケチョウセンアサガオ
中央アメリカおよび南アメリカが原産で、現在はアフリカ、アジア、オーストラリア、ヨーロッパに分布する。
花は、直径10cm前後、長さ12〜19cmで、白く、トランペットの形をしている。花は最初に真っすぐに伸び、後下方に傾斜する。
開花時期は初夏から晩秋まで。花からは芳香を発する。
果実は直径約5cm、卵形のとげのあるカプセルをなす。
熟すと開いて割れ、種子を分散させる。 分散のもう一つの手段は、果実が持つとげであり、動物の毛に巻き込ませて遠方へ運ばせるものである。
種子はハイバネーション機能を持っており、土壌中で何年も生きることができる。
種子だけでなく、この植物の全体がデリリアントとして作用し、オーバードーズをもたらす可能性が高い。
日本では栽培されているものもあるが、野生状態のものも多く、農耕地の周辺や荒れ地などに見られる。
この植物の全体が危険なレベルの毒を含んでおり、人間や家畜やペットを含む他の動物が摂取すると死にいたる場合がある。
国や地域によってはこの植物を購入、売却または育成することが禁止されているところがある。
ケチョウセンアサガオは、他のチョウセンアサガオの種と同様、非常に有毒なアルカロイドであるアトロピン、スコポラミン(ヒヨスチン)、およびヒヨスチアミンが含まれている。
アステカ人はplant toloatzinと呼び、スペインによる征服以前の長い間、それらの成分の鎮痛剤としての作用を見出し、傷の湿布など多くの治療目的のために使用した。
多くのアメリカ原住民は、幻覚や通過儀礼のための幻覚剤としてこの植物を使用している。
この植物による中毒は、通常、現実と空想を識別する能力の完全な無力化、高体温、頻脈、奇行(おそらく暴力的な行動)、および痛みを伴う光過敏の結果による重度の瞳孔拡大であり、これらの症状が数日間続く。 顕著な健忘も報告されている。
1990年代と2000年代に米国メディアは、青年および若年成人が意図的にチョウセンアサガオを摂取してから、死にかけたり、重病になったことを報じている。
その魅力的な大きな葉、大きな白い花、そして独特の厄介な果物の観賞植物として世界中で植えられている。
しかしこの植物は現在、いくつかの場所で外来種と考えられている。 例えば綿とそのライフサイクルの類似性のため、それは綿畑では厄介者となっている。また、潜在的な種子汚染物質である。
Wikipedia https://goo.gl/2Uo8wQ
※別称 アメリカ朝鮮朝顔という表記をしているブログもありました。
”ハイバネーション機能”とは恐らく休止機能、つまり土の中で休眠することができることなのでしょう。
”オーバードーズ”とは、テレビや映画で聞いたことある?あまり良い印象はないですよね、再びウィキペディアで調べてみました。
オーバードース(英語: drug overdose)とは、身体あるいは精神にとって、急性の有害な作用が生じる程の量によって、薬物が使用されること。それによって一時的、あるいは永続的な影響があり、最悪死亡する事がある。略称は OD で、服用量の dose と、過剰・超過を意味する over の複合語である。日本語では過剰摂取、過量服薬と和訳される。
Wikipedia ”オーバードーズ” https://goo.gl/uqovGN
うん、危険だね(笑)。
小さいお子様がいる家庭だったら切ったほうがいいかもしれないですね。
綺麗な花だねと手に取り口に入れたりする危険性とか・・・だってそれぐらい良い香りだし綺麗な白い花なんですよ。
”美しい花には棘がある”?
どころじゃない、
”美しい花には毒もある(;´゚д゚`)!?”
ですよ・・・(汗)。
熟す?とパカっと割れて中から大量のタネ(種子)が飛散して辺り周辺に飛び散る
でもね、ちょっと面白かったのがタネ・種子が飛び散ったカプセルの実(なんだか漫画ワンピースの悪魔の実みたい・・・)、ポロポロ落ちて下にあるはずなのに・・・見当たらない。
私が指でかき出して取り出した種子はこんな見た目。
どうして地面に落ちたはずの種子がないのか、犯人は昆虫のアリ(蟻)でした。私が放り投げた種子を、せっせと拾い集めて巣に持ち帰っているのです。
ケチョウセンアサガオのタネは動物だけじゃなくて昆虫も拡散させているのかもしれないですね。
ちなみに枯れ落ちた花をカタツムリが食べていましたが、オーバードーズ起こしてるのかは不明・・・・。
そんな、実は危険?な植物だったケチョウセンアサガオ、それほど危険な成分を含んでいるなら害虫退治に活用できないか?と私は悪巧み・・・いえいえ、思い付いたのです。
実際に「ケチョウセンアサガオ 害虫駆除」で検索してみますと、さまざまな研究機関が葉の成分・オイルを利用した殺虫. ・制虫剤の開発をして特許申請もしりいる?らしく、こ、これはぜひ私も試してみよう、と思い至ったのです。
この色の状態の実の場合、トゲは固くて注意が必要です。指に(軽く)突き刺さるほど硬化しているので手袋したほうが安全です。面倒臭いからしないけど(笑)。
ムギュッ!と押しつぶして割り、中のタネ・種子をほじくり出す様子。
はい、全てのタネ・種子を取り出した後の空のケチョウセンアサガオの実を開いてみました。
半分以上は地面に落ちて蟻(アリ)の餌?食料?となったのですがこれだけ取れました。一つの実カプセルに100個以上は入っていると思われます。
このタネ・種子を焙煎して飲んだらきっと危険な世界へオーバードーズすることでしょう。良い子はもちろん、悪い大人も絶対にやっちゃいけません。
さて、そんな危険な植物を解体する様子を観察していた害虫ヤブ蚊(ヒトスジシマカ)、呆れているというか冷めた目で私を睨んでいる(ようです)。
切り刻んだ葉、そして種子タネを蚊の容器に投入!
ケチョウセンアサガオの香りは蚊を弱らせる効果・効能が果たしてあるのか(´゚д゚`)!?
すると、、、ええ(;´゚д゚`)!?
あれ?ヤブ蚊、ケチョウセンアサガオの葉と種子から遠ざかって逃げてる・・・?うん、間違いなく避けてるような・・・気がする。
しかし油断は禁物!前回のハーブ蚊不寄 (カよらず)のように最初は異物を怪しんで警戒しているだけかもしれません。
それから放置すること2日間、同じように蚊は・・・餓死してしまいました。
はい、ケチョウセンアサガオニンニクやカレー粉、シナモンような蚊を弱らせる効果・効能は・・・なさそうです。
しかし、オーバードーズを害虫に対して引き起こさせるような薬剤に加工出来たら、これほど旺盛な植物ですからきっとコスト・パフォーマンスの優秀な駆除剤ができそうなんですけどねえ。すでに企業が研究してるのでしょうか。
ということで、夏が過ぎたら切って処分したいと思います。
もうちょっと、香りだけ楽しませて下さい。