飲み終えた茶葉、使い終えた茶ガラを再利用・リサイクルしてみたいと思います。
『はいはい、生活情報誌やファッション雑誌にありがちな冷蔵庫や下駄箱の「臭い消し」、または家の中の掃除とかに使うんでしょwww?』
・・・プチッ!
このバカもんがっ!オラァ(#`皿´)=3)゚ロ゚)ノバチンッ!
今までの記事を読んできて何もわかっていないようだな、いいか、蚊に関することしか記事にしたくないんだよ(怒)!
つまり、使い終えたお茶っ葉、使用済みの茶ガラを利用して蚊除けにできないのかってことなんだよ!
と、初めて来てくれた方へ挨拶の意味も込めて書いてみました。
とある本を読んだ時にメモった”蚊いぶし”がず~っと気になってたんです。
そこで、連休中に試してみたいな、と。
だっていつもは捨てているものが、害虫の蚊除けに利用できるかもしれない!?
”蚊いぶし”とはなんなのか。
蚊遣り(かやり)
”蚊いぶし”ともいう。カを追うためにいぶす煙。古くは平安初期に蚊火 (かひ) の名があり,また火を燃上がらせずに焚くところから,「蚊遣り火の」となると和歌では,「下」「底」「悔ゆ」などにかかる枕詞となり,一種の情緒の連想がある。
蚊燻し カイブシ
蚊を追うために、物をいぶし煙を立てること。また、たくもの。蚊やり。
というのも、
を読んだ時にメモした”蚊いぶし”が気になっていたからなんです。メモった箇所を引用します。
11.蚊やり火(※p217-p218)
その昔、冬の暮らしの中でミカンを食べると、だれもがその皮を縁先(えんさき)に吊るしてあるかごの中に入れておく週間があった。このまま放置しておけば皮は少しカビが生えるが、カラカラに乾燥する。
この皮が夏の夕方になると毎夕、小さな火鉢(ひばち:こたつの火入れのような容器)にふた切れ三切れと入れられ、火をつけられて蚊いぶしになった。
経験のないかたにはわからないだろうが、ミカンの皮の蚊いぶしは、かなりの煙を出す。少なくとも蚊取り線香の比ではない。目にしみて近寄るのもやっかいなほどだ。半世紀も前のことだが、子供のころ暮らした東京渋谷駅の近くの周辺の家々では、どこの家もためらうことなくこの行事をくりかえしていたはずだ。
夏の宵闇(よいやみ)はこの煙に包まれていたにちがいない。夏の夕方はミカンの皮を燃やす。夜ふければ蚊帳(かや)を吊る。そのためか私にはこの町であまり蚊に悩まされたという思い出はない。
ミカンの皮を乾燥させて燃やすと蚊除けになる(;´゚д゚`)!?
ミカン以外はどうなんでしょうか、リンゴ、ぶどう、バナナ、アボガド、きゅうり、果物と野菜で効果は変わるんでしょうか。
あまりの煙たさにヒトも嫌がるというのが面白いですね(笑)。
続けます。
(※p218-p219)
第2次世界大戦の末期ミカンの皮を燃やす習慣は、夜の火は空からB29にねらわれて空襲の原因になるという理由で、消えてしまった。もしかしたらミカンが入手できなくなったからかもしれない。
そして戦後はミカンが手に入っても皮まで食べてしまう暮らしで、煙さえままならぬようになった。終戦前に疎開して住んだ茨城県南部の農村では、ヨモギを摘んでは根本をそろえ、縛ってぶらさげ、干しておいて、夏の日は同じように鎌倉時代の兼好法師の世界を再現していた。これもじつに気前よく煙を出す。
なんと!ミカンの皮を蚊いぶしにする習慣は戦争がキッカケで廃れたのでしょうか、ヨモギを使ったなど興味深い話も・・・。
続けます。
(※p219-p223)
蚊いぶしは人間が洞窟穴居の時代から、すでに各地で使われていたらしい。1983年に発表された論文では、煙らしたり、あるいは体に塗ったりして虫除けに使われた植物は、世界中で少なくとも139種類はあり、その中で蚊の防除を目的にしているものは50種を数えるそうだ。
こうした特定地域などで古くから使われた蚊駆除剤の中に現代でも使えるよい材料がないか、今世界各地で検討されている。
今は栽培作物である除虫菊もそのひとつで、自然に自生していた地方では、経験的に住民により使われていた時代があったものと想定される。
・・・
大分県で生産されるので有名なカボスは、皮を蚊いぶしに使われたために「蚊無須(かぼす)」という名前がついたと聞いている。柑橘類は外国でもよく燃やされている。
さらに古くはヨモギの葉が広く使われた。中国でも同様によく使われたという。杉や松の青葉も一般的だった。
人類と蚊との闘いは古代から始まっていたようですね。
続けます。
(※p226)
しかし、江戸時代から明治にかけては、おが屑(くず)さえ買えない貧しい人が多かった。蚊遣り香(かやりこう)は蚊遣木(かやりぎ)どころか、手近にある何でも燃やして煙にして蚊を避けようとした。はたしてどれほどの効果があったのだろうか。
・・・
後世除虫菊入りの蚊取り線香が市販されるまでは、日本の夏は古代以来打ち続く長い長い蚊いぶしの全盛期だった。
ちなみに現在の蚊取り線香と、その線香から、蚊を殺すあるいは追いはらう成分を除去した同じ形の線香とを、それぞれせまい部屋の中で燃やして蚊にたいする効果をくらべると、本来の蚊取り線香では燃えているあいだは蚊を寄せつけない。
後者の煙だけは、まったく煙なしでいる状態よりも1,2分間は遅く蚊が刺しに来たというから、おが屑などを燃やしただけの煙でも、多少の虫除け効果はあったようだ。
オーストラリアでは、コアラの餌になるユーカリの林に入ると蚊が刺しに来ない、という。この木の葉のエキスを体にぬると、たしかに蚊の飛来は減少する。広い世界には蚊を避けるなにかすばらしいものが、どこかに隠れているようだ。見つけたいものだ。
蚊除け対策は時代ごとに、地域ごとに異なるんですねぇ・・・。
それにしてもこの本、非常に面白いです。そんじょそこらの小説なんかよりず~っと面白いです。
それにしても、私がページ冒頭で書いた”茶葉”、を蚊除け・”蚊いぶし”に利用したという記載はないのです。昔は高級品だったのかもしれませんから一般では飲まれなかった、手元になかったのかも。
現在は普通に飲まれるお茶、その茶ガラ・茶葉を燻して、燃やしたら蚊除けになるんじゃないのか!?と思ったわけなんです。
少し脱線しますが、お茶に関する面白い話は
が印象に残っています。千利休と織田信長、実は千利休は「茶の師匠」ではなく「火薬の輸入商人」だった!?とか・・・いや、蚊に戻そう。
とにかく、煙を出しさせすれば蚊除けになる!?じゃあ普段から使っていて捨ててしまっているもので代用できないか、再利用・リサイクルできないか、と考えたわけなんです、、、ここまで、長かった(汗)。
茶ガラ、茶葉を蚊除けの”蚊いぶし”に再利用リサイクル
飲み終えた、使い終えた茶ガラ・茶葉を捨てずに乾燥させている写真です。梅雨の時期になると速攻でカビが生えてきそうだから、やるなら今でしょ!
クンクン(* ̄^^ ̄*)、1週間ほど天日干しでカラカラに乾燥させた茶葉は匂い、香りもほとんど消えるようです。※使い終えてるから当然っちゃ当然ですか。
使用前の新品状態でも試そうかな、と思ったけど貧乏性でもったいない症候群な私には無理でした。賞味期限切れのお茶があれば試してみようかな。
通常は捨ててしまう茶ガラ・使用済みの茶葉を再利用・リサイクルして害虫の蚊除けになったら味わえて虫除けにもなる一石二鳥かもしれない!
耐熱容器・陶器に適当な分量を盛り付けて、
ちなみにお茶の種類・銘柄は一般的に手に入る商品のお茶でありまして高級種ではありません。そもそも、そんな上品な味覚・舌を持ってないし・・・(汗)。
では、ターボライターで点火してみたいと思います!カチッ!シュボー!!!!
チリチリチリチリッ・・・お!?お(;´゚д゚`)!?燃える?焦げ臭い匂いと煙がモクモクと・・・
シュボー!茶葉が赤くなり、わずかに茶の香りのする煙がもわぁ~!と周囲に広がり、やった!成功か!?使用済みの茶葉は蚊除けにもなるのか!?ウヒヒヒ!と思った時でした、
ターボライターの点火・着火ボタンから手を放して火を止めると・・・・
ターボライターの火を消すと、すぐに茶葉の日も消える
ターボライターの火を消すと、すぐに茶葉の日も消えたのです・・・(汗)。あれ、、、火を点けた箇所が燃え広がりモワモワモワ!と煙が出てくるわけじゃないんだ・・・。
いやそりゃそうだろ・・・とツッコんではみるのですが、もうちょい燃えてくれてもいいじゃないか、これじゃコーヒーカス(珈琲粉)と一緒じゃないか・・・(汗)。
再度、ターボライターで点火を試みる!シュボー!燃えろ!火よ点け!ウォ~!メラ!メラミ!メラゾーマ!(※ファミコンのドラゴンクエスト4までは経験あり)
シュワワワワッ・・・。ありゃ~燃えた箇所からは微かな茶の香りのする煙がモクモクと沸き立つのみ、すぐに火は消えるのです。
んん、頑張れ!頑張って煙を吐き出してくれー(;´Д`)ノ!
ハアハア… Д`)・・・す、すいません、見事に失敗しました、というか、やっぱり火鉢のようなものがないと無理です。
今回、茶葉を蚊除け・蚊いぶしとして利用するぜい企画で、改めて点火したら燃え続ける蚊取り線香って便利だな、ということが判明しました(笑)。
でも、茶葉の煙って微かに良い香りがして、BBQやキャンプで炭などに投入したら蚊除けにいいんじゃないか、とは思いましたね。