救吸世主、降臨。
モスキートマン
MOSQUITO MAN
※ネタバレ注意
ジャケットのカッコよさに惹かれて視聴してみた映画なんですけれど、
CDのジャケ買いにありがちな失敗(;´A`)、、、
だったというわけでもなく、意外や意外、
面白かった
のです(笑)。
デザインだけ見ればアメコミのダークヒーローっぽくてカッコイイと思いませんか?
が、ちょっと気になったのが配給元がアルバトロス(汗)。
B級映画といえばアルバトロスとインプットされている私は、なんだか嫌な予感がしなかった・・・わけなんですが、タイトルのモスキートマン、つまり蚊人間・蚊男?が気になって仕方ないのです。
うーん、うーん、キラーモスキートとかぶってそうな、ダブってそうな気もするけど、うん、やっぱり観よう!
と清水の舞台から飛び降りる覚悟で再生ボタンを押したのです。(調べたらフランス映画アメリもアルバトロス支給のようです。なんだ、良作も発掘するんですね。)
そしたら予想に反して(笑)、イケるじゃん!な内容だったわけです。
※amazonやブログ等では賛否両論の評価ですが、まあ映画って人によって意見バラバラですよね。
内容をザックリ紹介するとですね、
特殊能力を得た男の活躍を描いたダークヒーローアクション。人体実験によって蚊の能力と驚異的な身体能力を手に入れたジム。異形と化した自分に戸惑いながらも、この世に蔓延る悪の血を吸い尽くし、たったひとつの愛を守るため、彼は闇夜を駆け抜ける。
(「キネマ旬報社」データベースより)
世間では蚊による媒介性ウイルスが蔓延。ワクチンの開発が急務となっていた。ある日ジムは務めていた研究所に解雇を言い渡され、さらに妻の浮気を目撃し、泥酔しているところを科学者に拉致される。だが、彼に行われた人体実験は失敗に終わり、蚊の特性と驚異的な身体能力を持つ「モスキートマン」へと生まれ変わってしまった!新たなるダーク・ヒーロー=“モスキートマン”誕生、哀しき運命を背負った男の愛と復讐の物語!内容
(「Oricon」データベースより)
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上記紹介文を読めば内容はおおまかに把握できると思います(笑)。
以前にキラーモスキートという映画を紹介しましたが、似てるっちゃ似てます(笑)。
でも、今作はダークヒーローの物語ってのがポイントです。人によってはウルウル涙を浮かべるかもしれません。悲しき一人の男性の復讐劇というか、恨みを晴らす展開にワクワクする視聴者もいるでしょうね。
冴えない男が突然変異でモンスター化!?蚊男・蚊人間に変貌したバケモノが体液を吸って吸って吸いまくる!
蚊の幼虫(赤ちゃん)ボウフラがゆらゆら揺れるシーンは不安を増幅させる効果があるかもしれません。
ジャングルの中でプ~ンと飛ぶ成虫の蚊が、人間の首から血を吸うシーン。
どこかで見たような既視感のある演出、アメコミって感じ。
内容は、夜の通りでATMの前に佇む女性のシーンから物語は始まるのです。
このなんとも冴えない男性ジムが主人公。
新聞を賑わせる記事「蚊媒介性ウイルス世界中で蔓延」とあります。
そんなジムが密かに恋心を抱くのが職場の同僚エブリン。エブリンはミュージシャンを目指しているらしく、制作したCDをジムに聞いてもらうのです。っていうか、ジムは既婚者なので、オイオイ、不倫かよ!?とツッコんでしまう場面でもあります(笑)。
2人が勤めるのは伝染病の治療薬・ワクチンを開発する企業?製薬会社なのでしょうか、防護服を着用し、試験管を運ぶジム。
「新種のヒトスジシマカには効果がありません」
とあるようにワクチンの開発が急務であろうと察せられます。
エブリンとの会話で気が緩んだジムは、自らの足に放射線を含んだ!?気味悪い液体の薬剤をこぼしてしまうのです。これが後に驚愕の事態を生むことに!?
研究所の所長に呼ばれたジム、昇進の話が持ち上がっていたようですが、ダンというライバル!?らしき男に阻まれ、そして仕組まれて・・・
なんと職場を解雇!というリストラの被害に!加えてクルマも失い、さらには妻の浮気現場にも遭遇し自暴自棄になるジム。
そんなピンチを救ってくれた男性デイブが登場するのです。まさかコイツがとんでもない悪党だったなんて!?
え!?「ワクチンはサルにも試していない」でも、そんな危険なものを酔いつぶれたジムに!?治験患者・モルモットとして騙されてしまったのでしょうか!?
研究段階のワクチンを駐車されたジムにおびただしい数の蚊が放たれた、起きろジム!そして逃げろジムー!!!
あぁー!そんなとこまで刺されたら!酔いつぶれたジムは、蚊の大群に全身を刺されてしまうのです!
ギャーーー
夜の通りで強盗がエブリンを狙う・・・
エブリンの悲鳴を聞いたジム、、、いやモスキートマン(蚊人間)が夜空に舞う!
一撃か一突きか、もはや元人間のジムに敵う相手はいない・・・
愛する!?妻さえもジムにとっては仕留めるべき獲物になってしまった。
不可解な事件の発生にベテランの堅物シャナハン刑事が事件解決に乗り出すが・・・
経験と勘で徐々に犯人を追い詰めていくシャナハン。
ジムがもし、蚊に突然変異したとしたら、食後に何をするのだろうか?
※キラーモスキートでもそうなのですが、蚊に変異した場合は性別が男性、つまりオス(雄)でありながら血・及び体液を吸い取ってしまうのはご愛嬌。実際の蚊はメスしか吸血しない。
ギターを弾いていたエブリンに姿を現したのは・・・
まるで美女と野獣のようなシーン。ジムの台詞が物悲しさを語っています。
もはやモスキートマン(MOSQUITO MAN)となったジムは誰も止められない!ああ、被害者が止まらない・・・
絶叫する者たち・・・
”人間サイズの蚊が市民を食い物にしてる”と嗅ぎつけた記者らしき人物がシャナハンに突っかかるシーン。
月夜に照らされたジム、、、いやモスキートマン(蚊男)
怪しき科学者デイブにさらわれたエブリンの身に危険が迫る!
蚊が致命的なダメージを受ける電撃がジムを襲うのか!?
人間に戻す!と訴えるデイブの本心とは・・・
「やめろ!」と叫びながら銃を構えるシャナハン刑事!
悲痛の表情で「ジム!」と叫ぶエブリン!
そして物語は白い柔肌に着地して血を吸い始める蚊のシーンへ・・・
どうでしょうか、私の紹介で十分満足して作品を視聴したいと思ってくれたでしょうか。
モスキートマン、ただのB級ホラー映画にあらず!とだけは私は言いたいのです。あくまで私の個人的な感想ですが・・・(汗)。
しかし、これまで紹介してきた作品に共通しているのは、安易な人間の研究・開発が招いた結果が自らに降りかかるという戒めを含んでいるような気がするのです。
そんな製作者の意図、テーマを感じながら楽しめる作品だと思います。ぜひご覧になってくださいーヽ(^。^)ノ!