以前、家の周囲で捕獲したボウフラを海水に移して様子を観察したことがあります。
もし、海水に移したボウフラが息絶えたならば、雨水が溜まる場所に汲んできた海の水を蚊・ボウフラ対策に注いでおこうかな、と思いついて試した実験だったのです。
我ながら素晴らしいアイデア、発想だ!と自画自賛して試し、3年前に書いた記事で、さきほど改めて読み返してみると結局何がしたいのか分からない意味不明な内容になってますね、今もさほど変わりませんが(笑)。
とにかく、海水でも生き続けたボウフラの生命力に驚いてから数年が経ち、私の実験が徒労に終わることを予知していた!?光景に遭遇したのです。それは、先日の海遊びで目撃しました。
散歩とドライブがてら、普段はあまり訪れない海岸へ遠征してみました。慣れた場所ではないので、ウツボやクラゲ、その他の危険性津物に注意を払いながら生き物を観察してみました。塩水の中へむやみに手を入れるのではなく、拾った枝を使って生き物を調べていた時、
足元の浅い潮溜まりの中に隠れているカニを捕獲しようとしゃがみ込むと、見覚えのある動く物体を発見したのです。
「(;´゚д゚`)え!?これってまさか・・・」
といってもわかりにくいですよね、もっと近付いて撮影してみました。
どうでしょう、分かりましたか?
「ん?オタマジャクシ?」
と思った方、不正解!
正解はボウフラ。私がこれまでに何度も何度も見てきた、間違いなくボウフラでした。
「(;´゚д゚`)え!?海に?潮溜まりの海水の中にボウフラがいるの?」
ためしに指を浸けて舐めてみると、ウンまぎれもない海水。
雨が降って薄められた可能性?この日の数日前から雨は降っていない。
そうなんです、海水でも死なない、耐塩性のあるボウフラが存在するのです。そのボウフラの名前をトウゴウヤブカという種類なのだそう。
タイドプールとは、岩礁海岸や干潟の潮間帯において、干潮時に岩や砂泥底などの底質のくぼみに海水が取り残されてたまったもの。潮だまりとも呼ばれる。
[環境]高潮線より上には、普段は海水に浸らない水たまりがあるが、普段でもしぶきが入り込み、時には海水が流れ込む極めて特殊な環境となっている。温度変化も激しく、塩分濃度はほぼ淡水から場合によっては海水以上に濃縮されるという、淡水と海水のどちらの生物にも過酷な環境であり、ごく少数の生物しか見ることができない。肉眼的なものでは、トウゴウヤブカの幼虫のように耐塩性の強い特殊なボウフラや、やはり耐塩性の強いケンミジンコ類(ソコミジンコ類)のシオダマリミジンコなどが見られるくらいである。
ウィキペディア https://bit.ly/2WXuF3v
>トウゴウヤブカの幼虫のように耐塩性の強い特殊なボウフラ
特殊なんですね(^o^;、たしかに、海水という環境で生きるボウフラがいるなんて、私も最近知ったのです。
ヤフー知恵袋:蚊って何で海にはいないんですか?
蚊って何で海にはいないんですか? - ボウフラが、海水じゃ育たないからでしょう。 - Yahoo!知恵袋蚊って何で海にはいないんですか? ボウフラが、海水じゃ育たないからでしょう。
ネットでも質問が投稿されるように、知らない人も多いのです。
※上記質問への回答には「存在しません」とありました。
また、このトウゴウヤブカという蚊は様々な感染症?寄生虫?を媒介する厄介な害虫なのだそうで、注意が必要とのこと。
気になる害虫の知識 | カ(蚊)対策 | 環境機器株式会社
本種は、熱帯に広く分布するフィラリア症の病原バンクロフト糸状虫を媒介し、日本でも南九州や四国などに流行したことがある。また、牛や羊のセタリア糸状虫も媒介する。
ページが見つかりません | 環境機器株式会社
強そうな名前の由来は、
コトバンク:とうごうやぶか / 東郷藪蚊
成虫はおもに昼間吸血活動をするが、ときに明るい部屋に侵入して吸血する。フィラリア症の病原虫である糸状虫の中間宿主であり、これを媒介する。幼虫は海岸の岩穴に多く発生し、きわめて高濃度の塩水中にも生息可能である。種名は旧日本海軍の東郷平八郎にちなむ。
トウゴウヤブカ(とうごうやぶか)とは? 意味や使い方 - コトバンク日本大百科全書(ニッポニカ) - トウゴウヤブカの用語解説 - 昆虫綱双翅(そうし)目糸角亜目カ科に属する昆虫。体長9~11ミリメートル。頭頂に大小2対の黒斑(こくはん)をもつ。胸背に不明瞭(めいりょう)な縦条紋があり、正中条は二分されてみえる。脚(あし)の腿節(たいせつ)、脛節(けいせつ)の末端と跗節(...
ふむふむ。成虫の写真は下記ページをチェックしてみてください。
伊豆諸島八丈島にある八丈ビジターセンター:トウゴウヤブカ
http://www.hachijo-vc.com/creature/archives/2009/05/post_697.php
※画像をクリックすると拡大表示されます
そして近年問題になっている海に漂うマイクロプラスチックとの関連も気になります。
蚊の体内からマイクロプラスチックみつかるー陸に侵出する新経路
https://marineplastic.net/impact/microplastic-transportation-via-flying-insects
感染症?寄生虫?(糸状虫症・フィラリアなど)を媒介する害虫のだそうで、注意が必要。砂浜でのビーチパーティー、海岸でのBBQ(バーベキュー)、海辺で泊りがけのキャンプをするなら、海なら蚊はいないだろうと油断せず、しっかり蚊対策も行いましょう!
いやいや、ちょっと待てよ。
さっきの画像、本当にボウフラなのか?
疑問を抱かれたままの方へ、さらに証拠をお見せしましょう。海水の中で育つ蚊の幼虫・赤ちゃんボウフラがいるということを∑(ι´Дン)ノ!
ウッヒャー!ボウフラの大群が泳いでますよ、で、さらに気になった私は、1匹を捕まえて観察してみました。
潮溜まりの海水で成長するボウフラはトウゴウヤブカの赤ちゃんだ!
泳ぎ回るボウフラを捕まえるのって意外と難しい(;´∀`)
うんうん、たしかにボウフラです。
この面構え、今まで数え切れないほど対面してきたまぎれもない、ボウフラです。
海水の中で生まれ育つ蚊の幼虫ボウフラ、トウゴウヤブカの赤ちゃんなのかも。
周囲の潮溜まりには多くのボウフラが泳いでいました。
海には蚊はいない、と油断しているといつの間にか刺されてしまうかもしれませんよ。
でも、本当に海水で生き続けるのか見てみたくて試してみました。
潮溜まりの中のボウフラを虫取り網で捕獲し、100%海水を入れた容器の中へ移し替えて数日間、様子を観察。
ちょっと多すぎたかな(;´∀`)・・・
約1週間ほど観察してみると、
日に日に、どんどん大きくなっていくボウフラの成長速度に恐怖を感じ、観察を中止しました(笑)
で、この観察中に腕にズキッという痛みを感じて見てみると、
大きな蚊が血を吸っていたのです。
伊豆諸島八丈島にある八丈ビジターセンター:オオクロヤブカ
http://www.hachijo-vc.com/creature/archives/2008/11/post_620.php
たぶん、オオクロヤブカでしょうか。
詳しい種類を調べたくてネットで検索してみましたが、蚊の種類を紹介するホームページなんですけどね、見た目、外見の特徴だけじゃ正直言って分からないんですよね、
羽音、刺された時の痛み、刺された後の痒みも一緒に記載して欲しいです(笑)。
ちなみに↑の画像の蚊はヒトスジシマカよりも羽音がニブいというか重い感じで、刺された時の痛みはチクッじゃなくてズキッとする感覚です。