先日、両親から”蚊帳”をもらいました。
”蚊帳”と書いて”かや”と読みます。
平成生まれの若い人は知らなくても不思議じゃないですよね。私のような昭和生まれ世代でも読めない人がいるのですから。
「ん?蚊、帳・・・。かちょう?ぶんちょう?」
と読んだりもするのでしょうか、私は聞いたことはもちろん、言ったこともないですが、そのほうが多いでしょう。うん、で、・・・ですよね?
「かちょう」、「ぶんちょう」って呼ぶ人に会ったことないですが、地域によってはそう読む場所があるかもしれないですけれど(汗)。
それに蝿帳は「はえちょう」、「はいちょう」って読むから、「カチョウ」と読んでもいいかもね、ただそれだと「かちょう!ん( ´灬`)?なんだい」の課長にしか聞こえないから変えたのかもという妄想で( ̄ー ̄)ニヤリ。
って、え∑(ι´Дン)ノ?「蚊帳」の前に「蝿帳」が分からん!なんてツッコまれるとオジさん泣いちゃいそう・・・ううぅぅ。
蠅帳(はいちょう、はえちょう)とは食事を一時的に保存するための工夫がなされた器具である。 「はえいらず(蠅入らず)」と呼ぶ地域もある。蠅帳・蠅入らずは夏の季語である。
ウィキペディア 蝿帳 https://goo.gl/Qp7qDS
おぼろげながら記憶にうっすらと・・・テーブルの上に置かれた皿に傘のようなネットで囲われていた景色、ああ懐かしい・・・
で、蚊帳とはなんぞや?
蚊帳(かや) とは
夏季にカその他の小虫を防ぐための麻や木綿製のとばり。主として就寝時に使われる。部屋の大きさに応じて五六 (ごろく。3畳用) ,六七 (ろくしち。4畳半用) から十十 (とうとう。 10畳用) まで,8つの型がある。(ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説)
夏の夜、蚊や害虫を防ぐため、四隅をつって寝床を覆う道具。麻・木綿などで粗く織って作る。(デジタル大辞泉の解説)
コトバンク https://goo.gl/xi7kYh
蚊が近づかないように、虫取りアミをでっかくして部屋みたいにした図、を想像してみて下さい。無理ですか?しょうがないですね、イラスト屋で探したら見つかったので載せます。

害虫の蚊から守られた蚊帳の中で微笑む少年のイラスト
テレビや映画で見たことないでしょうか、さすがにイラスト屋でも蝿帳はありませんでした(笑)。
さあ、いよいよ開封の儀式を始めたいと思います。

昭和時代に購入された東レ・ナイロン「キンツルカヤ」(蚊帳)
年末の大掃除で物置から出てきたそうで、発見した本人たちもビックリ仰天!したそうな(笑)。
それもそのはず、2人(両親)が結婚する前!?に購入したそうなので、つまり私がこの世に誕生するよりも前、約40年前に買った蚊帳なんだとか。
お、おおお・・・私よりも先輩だから「さん」づけしないと失礼かな、蚊帳さん、って(汗)。

40年以上も物置の奥に保管され包装袋のビニールも黄色く色褪せている
「東レ ナイロンかや」・・・書体フォントの使い方が昭和チック?な感じ。包装袋は破けてはいないけど、黄ばんでパリパリになっていました。
40年前に買った蚊帳ならば、蚊帳自体の保存状態も怪しいもんだと、
(-公-;) うぅぅ
と、しかめっ面で受け取った時に言われた一言に私もビックリ仰天・・・
「新品同様だよ、だって買ってから一度も使ってないからね」
って、イヤイヤイヤ(笑)!捨てずにおいといた母ちゃんも凄いけど、さすがに新品は無理っしょ!とツッコんだのです。
そもそもウチに蚊帳なんてあったんだね~、と私が言ったら
「あの頃は日本脳炎対策?蚊除け?のために、あちこちのドブ(下水溝)に殺虫剤を撒いてたよー、穴からモクモク~って白い煙が上がってたのを憶えてる?あ、まだアンタ生まれてなかったね(笑)。」
昭和時代だった当時、蚊が媒介する日本脳炎が流行っていた!?そうで、下水道やドブ?などに白いモクモク煙の蚊を退治するクスリ?が撒布されたそうな。
※自分用の参考記事↓
そんな時代の蚊除け・虫除け目的で購入していたけど、仕事や育児の忙しさで取り付けるのも忘れて現在に至ったようで(笑)、ブログのネタにするからと有難く頂戴したわけなのです。
虫除け・”蚊”対策にコストパフォーマンスの高い蚊帳が見直される!?デング熱騒動で家庭に普及するか

東レナイロン 六帖サイズの虫除け蚊帳(かや)
運良く?紙素材のタグもカビてなく虫にも食われなく無事に私以上に長生き(笑)。
では、消費者の手に渡ったにもかかわらず、(不運にも!?)40年間も封印されていた蚊帳を解き放つ瞬間です・・・ドキドキ(ノД`゚)

昭和から平成にかけて40年も保管された蚊帳を取り出してみる
パチッ、とボタンを外してゆっくりと開けると、
ババーンッ(*゚д゚*)!

タグ付けのセロハンテープ痕のシミはあるが、虫食い穴やカビ(臭さ)は一切ない良好な保存状態
うおー!母ちゃん凄え!(多分)新品同様じゃん(;´Д`)?タグ付けのセロハンテープ痕のシミはあるけれど、水色ヒモの下のね、虫食い穴やカビ(臭さ)は一切ない良好な保存状態!

未使用だとしても、40年前に購入した蚊帳とは思えないほど綺麗な保管だと、ひと目で分かる
もしかして防虫剤・除湿剤だけは毎年交換していた物置部屋だったからなのか、ホントにきれいな状態で残っているようです。
テレビで新種の珍虫や植物を発見したり、化石を発掘した時ってこんな感じの感動と驚きが味わえるんだろうか、やったことないけど競馬で大穴当てたりパチンコでフィーバーした時のような興奮と快感が味わえるのでしょうか、私は全身に鳥肌が立っていました(;´Д`)あうぅぅぅ。

蚊が発生する夏の季節に合わせた色合いのスカイブルーが涼しさを感じさせる
蚊帳(アミ)の状態も良く、思わず頬ずりしてしまうほど(笑)。ガリガリ・・・(;´Д`)ああ、剃って3日後なのにもうジョリジョリの剛毛が憎い・・・。

生地や網(アミ)ネットの縫い付け刺繍の模様も時代を感じさせるレトロ・アンティーク風でカッコイイ
生地や網(アミ)ネットの縫い付け刺繍の模様も時代を感じさせるレトロ・アンティーク風でカッコイイです。

吊り下げ用の釣手ヒモ・補修用の端切れアミも入っていた
吊り下げ用の釣手ヒモ・補修用の端切れアミも入っていました。新品同様です。

吊り下げ用のヒモを束ねたタグの文字「かやの釣手」
吊り下げ用のヒモを束ねたタグの文字「かやの釣手」なのでしょうか。まだ全開してはいないため、どのような形状で使用するのかは試していませんが、それは今夏のお楽しみにとっておこうと思います。(※ブログ用のネタにもったいぶるという意味も(=´▽`)ゞ)

とても40年前のものとは思えないほどキレイな商品タグ
生産国は記されていませんが、純国産のMADE IN JAPAN(メイドインジャパン)なのでしょうか。それにしても保存状態が良すぎないでしょうか、まさか我が子に嘘をつくなんてことは、いえ、そんなメリットも意味もないことをするような両親じゃないことを祈ります。

とても40年前のものとは思えないほどキレイな商品タグ
ん?吉田株式会社?宗・・・を丸で囲った文字、宗教法人ってこと?ん?なんでしょうか、素材生地のネットは東レ株式会社(現在は’TORAY’?)で、蚊帳の製造は吉田株式会社ってことなのでしょうか。
社名にあるレは化学繊維のレーヨンを意味する(旧社名:東洋レーヨン)
ウィキペディア 東レhttps://goo.gl/uQ0Yur
「吉田株式会社」で検索してみると、パン屋さん、清掃業など、いろいろなホームページが出てきましたが、その中に大正十年創業の吉田蚊帳株式会社を発見。
ん~・・・どうなんでしょう分かりません(笑)。

とても40年前のものとは思えないほどキレイな商品タグ
ただし、東レのナイロンなのですからきっと害虫”蚊”を防いで快眠する空間を作り上げてくれそうな予感がします。
蚊取り線香やベープマット、その他の虫除け・蚊除けグッズって買い替えたり、買い足したり、なにかと出費がかさみますよね。私もその一人。
で、増税で涙ポロポロな家庭には大事に使えば半世紀は保つ蚊帳ってコスパ最強じゃない!?と思ったりしたんです。
殺虫剤など人体への害を心配される家庭はすでに取り入れてるかもしれませんね。
まあ私ぐらいになると、蚊とりん・蚊取り線香・ベープマット・虫除けパッチ・虫取りアミ・電撃殺虫器・ハエ取り紙・ハーブ植える・除毛脱毛しない・とフル装備ですが、新たに蚊帳が加わるということでブログネタにも困らなくなりそう(笑)。
40年前の蚊帳がこれだけの状態で残るんですからね、新しい蚊帳はきっと素材も良くなってるでしょうから、温暖化で蚊の活動時期が長くなり生息地域も広がりそうな今後、デング熱・マラリア・ジカ熱対策に蚊帳が見直されるのではないでしょうか。
最新の蚊帳はどうなってんのかいな?と調べてみたら、蚊以外の虫、(地を這う)ムカデ対策とか、洗える蚊帳、ワンタッチ開閉タイプ、赤ちゃん・ベビー用、中で扇風機を回すためのコード穴が付いた蚊帳などいろいろな種類が展開されておりまして・・・
(※参照|蚊帳通販.com https://www.kenko-kaya.com/)
蚊帳も進化してるんだー!!!
と、夜中に一人で叫んで興奮したのでありました。