先日、椎名誠の”蚊学ノ書”という文庫本を読んだのです。
私にとって作家というよりも旅人・探検家のイメージが強い椎名誠さん、
彼が旅先で出会った、いえ、彼らを襲ってきた蚊に焦点が当てられています。
蚊に関する知識を高めることが目的の読書だったのですが、
蚊の恐ろしさにうち震え、眠れぬ夜を過ごしてしまいました(汗)。
アマゾン、シベリア、アラスカの蚊って怖すぎる(;´゚д゚`)。
商品の説明
三重県の小島での「蚊の大群深夜襲撃事件」以来、蚊学追究の徒となった椎名誠。彼がつづる蚊のドキュメンタリーや短篇小説をはじめ、C・W・ニコルほか“蚊友”たちの「世界あちこち仰天蚊体験談」、蚊の川柳がテーマの蚊談会、蚊をめぐるエッセイ(奥本大三郎ほか)、蚊のつく人名・地名など「蚊データ」…etc.と、まさに蚊だらけ、読みながらカユくなる前代未聞の奇書!写真・図版・イラスト多数。
作業着から誕生したジーンズ・ジーパンの厚い生地さえも貫通して皮膚から血を吸い取る獰猛な蚊、
皮膚を埋め尽くす大群、読んでるだけで全身にブツブツが出そうなほど、
そこいらのホラー小説など足元にも及ばないほどの恐怖が襲ってきます。
そして、この本と前後して読んだもう一冊に”蚊いぶし”という蚊除けの方法があったのを思い出したのです。
ネット検索で調べてみました。
蚊遣り(かやり)
※ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
蚊いぶしともいう。カを追うためにいぶす煙。古くは平安初期に蚊火 (かひ) の名があり,また火を燃上がらせずに焚くところから,「蚊遣り火の」となると和歌では,「下」「底」「悔ゆ」などにかかる枕詞となり,一種の情緒の連想がある。
※デジタル大辞泉の解説
蚊を追い払うために、草木の葉や木くずなどをいぶしたり、香をたいたりすること。また、そのいぶすもの。かいぶし。かやりび。《季 夏》
引用:コトバンク https://goo.gl/j78lQq
なんと!平安時代から蚊は猛威を奮っていたのでしょうか(´゚д゚`)!?当たり前だ!さらに、
蚊いぶし(かいぶし)
※世界大百科事典内の蚊いぶしの言及
…この方法は各地で行われ,日本では《万葉集》にその名が見られる。蚊いぶし,蚊くすべ,蚊やり火,蚊火(かび)などとも呼ばれ,一般に木片をいろりや火桶でたいたり,ヨモギなどをいぶして,大型のうちわであおいだりした。江戸時代には,おがくずに硫黄の粉をまぜたものも使われた。
引用:コトバンク https://goo.gl/UvsmJM
ふむふむ、木片だけじゃなくヨモギなどをいぶした、と。
蚊取り線香もベープも使わずに蚊除けができる!?これは財布にも優しいしエコじゃないの?
これは実際に試してみたい!ということで私も用意することに。
平安時代から受け継がれる蚊除け”蚊燻し”でヤブ蚊・ヒトスジシマカを追い払えるか!?
自然に生えている野生のヨモギを刈り取ってきました。良い香りがします。
1週間ほど干して乾燥させます。(そのほうが燃えやすく煙が出やすいかなと)
ヨモギじゃなくても雑草を刈り取った枯れ草でも代用可能かもしれません。
ただ、どうせやるなら香りが良いもの使いたいじゃないですか!?
青々しかったヨモギの葉も、数週間もすれば
ぐえ~(;´Д`)!って感じでシオシオに干からびています。
次に、空き缶(別に蚊取り線香の缶じゃなくてもいい)を用意します。
缶の側面に空気入れの穴を開けると酸素が入ってきて燃えやすくなるのですが面倒くさいのでそのまま勧めます。
チリ紙を投入して火を点け、DAISO(ダイソー)で購入したBBQ用の炭に着火します。
着火剤があればすぐに火がつけられるのですが買い忘れました。
炭に着火完了。そうしたら、炭の上に枯れたヨモギを乗せていきます。
すると、
モクモクモクー!
ブワワワワー!
と白煙が発生!
周囲は微かにヨモギの香りがする煙が漂い、幻想的!?な空間が出来上がったのです。
※ほとんど風のない日でもありました。また、風が強い日は近所迷惑になる可能性大!各地域・自治体の条例で焚き火など禁止されているので事前に確認して下さい。
自分の周囲をキョロキョロと見てみると、うん、たしかに蚊が寄ってきてないです、煙たくて逃げたっぽいです。
ただし、私も咳き込むほどの煙、こりゃ強力だ(汗)。
野外で、殺虫剤を使わずに蚊除けする”蚊いぶし”、恐らく成功です。
蚊取り線香も真っ青なほどの大量の煙、まるで花火でもしている時のように蚊が襲ってきませんでした。
しかし!私は一点だけミスを犯していました。
それは、肝心の着火する作業中で蚊に刺されていたらしいのです。
うう(;´Д`)、じゃあ次は”蚊いぶし”を準備中にするべき蚊除けを考えてみたいと思います(ウソ)。